本連合会発足70周年記念 平成30年度「生徒指導中央大会」参加報告
1月25日(金),小美玉市四季文化館にて「生徒指導中央大会」が行われ,危機管理委員2名,教員1名で参加してきました。
はじめに優良PTA文部科学大臣表彰や善行生徒表彰がありました。
つづいて茨城県メディア教育指導員の鈴木慶子氏による講演「スマホ・SNS時代の高校生~保護者のできることすべきこと~」がありました。以下のような概要の講演でした。
中3生あたりの世代から生まれながらにしてのスマホネイティブ,タダネイティブである。また血縁,地縁が薄れ,ネット縁が深まる社会環境となりつつある。思春期をLINE,Twitter,InstagramなどSNSに振り回され生活している。スマホ依存症,既読無視,寝落ち,睡眠不足による身体,学力,情緒への影響,視力低下や聴力への影響,ストレートネック,裏アカウント,AirDrop痴漢,消せないデジタルタトゥとなるSNS投稿,個人情報流出,消費者トラブル,リベンジポルノ,ネットストーカーからリアルストーカーへ……などさまざまな事態が生じている。
大人の取り組みの差が子どもの「安心・安全」の差になる。情報リテラシー,知識と意識のアップデートを。そして,子どもに,情報モラル力(人に迷惑をかけない),メディアリテラシー力(情報を見極める力),デジタルリテラシー力(機器に対応する力)をつけさせることが大切とのことでした。
「子供たちのスマホに対する影響について、過去の事例等を交えながら取り組み等について講演聞いて。現在スマホは小学校の低学年も保有するなど、数年前とは大きく異なっています。スマホだけでなくインターネットに対する依存度は高く、東日本の震災以降安全確認の為にLINEの既読機能など、便利で今や無くてはならない物になっています、便利な物でも使用方法を誤れば、トラブルや犯罪に巻き込まれる可能性があります。講演中の専門用語の半分も知らなかったことには、勉強不足だとおもいました。保護者が危機管理に対しての知識を深めると共に、子供への指導の必要性を感じました。」(危機管理委員)
「loT化された家電が増え、スマホがないと、玄関の鍵も開けられないような時代がすぐそこまで来ている話を聞いて、今の子供達の環境は一昔前と全く違ってしまっているんだなと感じています。沢山のインターネットトラブルの事例紹介がありましたが、良くも悪くも結局のところ利用する側の使い方次第のようです。どう使うかを子供と話し合い、スマホSNSの時代と向き合っていきたいと思います。サイバー犯罪やネットいじめなどトラブルが起きたときの対処を抑えておくことも大事ですが、今回の講演で得たような情報を更に他に伝えていくことが大切なんだなと改めて感じています。参加させていただいて大変勉強になりました。」(危機管理委員)
以下に,講演の中で紹介されていた対策等について紹介します。
【保護者のできること・すべきこと】
◆トラブル事例について知る
「インターネットトラブル事例集(総務省)」⇒トラブルの実例を挙げ,その予防法と対処法が紹介されている
◆トラブルが起きたときの相談窓口を抑えておく
◇商品購入や契約に関すること
消費者ホットライン:局番なしの188(いやや)
国民生活センター[検索]
◇コンピュータウイルス感染などに関すること
IPA情報セキュリティ安心相談窓口:03-5978-7509(平日10時~12時/13時半~17時)
◇サイバー犯罪に関すること
茨城県警サイバー犯罪対策:029-301-8109(平日9時~17時)
警察に相談するべきかどうか迷った時は…警察相談ダイヤル #9110
◇いじめなどに関すること
24時間いじめ相談ダイヤル:文部科学省:0570-0-78310(なやみいおう)
チャイルドライン:0120-99-7777
子どもの人権110番(法務局・地方法務局):0120-007-110
子どもの人権SOS-eメール:http://www.jinken.go.jp/
◇違法・有害情報に関すること(削除依頼なども含む)
違法・有害情報相談センター[検索]
一般社団法人セーファーインターネット協会[検索]
インターネット・ホットラインセンター[検索]
◇法律に関すること 法テラス[検索]
・書籍「中高生によるケータイ・スマホハンドブック」金城学院中学校高等学校(愛知)作成
・Apple Ios12おやすみモードや,スマホ依存対策アプリの導入
講演の後には,以下の事例発表,研究発表がありました。
事例発表「PTAからの声 ~子どもに快適な学習環境を~」―エアコン導入にいたるまで―
県立佐和高等学校PTA会長 鈴木快昌氏
エアコン導入の県立高等学校が,平成27年度には61校/97校中となっている。
研究発表「高校生の原付バイクによる事故事例の分析,交通事故の未然防止について」
茨城県高等学校教育研究会生徒指導部・交通安全教育分科会 江戸崎総合高 石塚 武志
高校生関係交通事故が平成30年で465件発生している。
自転車による事故で相手が死亡あるいは後遺障害で数千万円にのぼる高額賠償事故例もあります。自転車運転時のマナー,自転車の定期的な整備点検,自転車保険(賠償責任保険)への加入をお勧めします。自転車保険加入が義務化されている自治体も増えてきました。火災保険や自動車の任意保険の特約などですでに加入されている場合もありますので,各家庭でご確認ください。また,茨城県高等学校PTA連合会「高校生総合保障制度」「PTA総合保障制度」の説明もありましたので,以下に問い合わせ先をお知らせします。
AIG損害保険代理店 株式会社 トータルマネージメント
〒310-0805 水戸市中央2-6-29 富士火災水戸ビル1F 029-302-6255
※入学者説明会時に資料を配布いたしました。随時加入可能です。中等生の場合は1年次より加入できます。